マインドフルネスを毎日の生活に取り入れよう

なぜ日常生活にマインドフルネスが必要なの?

最近、様々なところで「マインドフルネス」という言葉を耳にするようになってきました。マインドフルに食事をする、マインドフルに読書するなど、「マインドフル」という言葉は今やトレンドとして使われています。

しかし、このマインドフルネスを単なる “流行りの週末アクティビティ” にとどめてしまうのは非常にもったいないことです。日頃から積極的にマインドフルネスを取り入れて、私たちの生活そのものをよりバランスのとれた形へと進化させましょう。

現代人は、つねに先を急いで生活しています。また、やらなくてはいけないことをいくつも抱えて、常に時間に追われています。このような感覚は、今では私たちにとって“普通の日常”となっていますよね。生活をする上でストレスは避けようのないもの、なかにはストレスが日々の仕事やプロジェクトを進める原動力だとさえ思っている人も少なくありません。

あなたが、「ああ今すごくリラックスしているなぁ」と最後に感じたのはいつだったか覚えていますか?友人から聞いた噂話や次のタスク、夕飯の買い物リストのことなども全て忘れて、ただボーッと休めていますか?答えが「いいえ」の皆さんも、ご心配なさらずに。そう思っているのはあなただけではありません。毎日の生活を振り返ってみると分かるように、私たちは頭の中で常に思考をめぐらせているのです。まるで現代に生きる私たちは「今」を生きることを忘れてしまったかのようです。たとえどれだけこれを「いつもの日常」だと思い込んでいるとしても、実際、脳はそのように感じてはいないのです。

私たちは、普段の生活でいつも何らかのプレッシャーにさらされて生きています。体から緊張を完全に取り除きゼロにすることはできないでしょう。ですが、行きすぎた緊張は消化器系のバランスを崩し、思考や感情のオーバーヒートをもたらします。マインドフルネスを日常生活に取り入れると、このような問題に対処することができるのです。

「今」そして「この場所」にいるという感覚を思い出し、毎日を変えていく方法をここではご紹介します。

マインドフルに話す・聴く

誰かと会話をしているときの自分を思い出してみてください。心も体も集中して、相手の話に耳を傾けていますか?それとも、話を聞きながら、頭の中では次に自分が喋ることを考えていますか?もしかしたら、会話の内容を自分の人生経験と関連づけようとしているでしょうか?

もちろん、相手の話す内容と自分の経験に共通点や類似点を見つけて、相手を理解しようとするのはよくあることです。ですが、実際に自分の経験の中で相手と共通する領域はほんのわずかでしょう。共通点を探し、共通点だけを頼みの綱としてコミュニケーションを取ろうとするのは、実はとてもレベルが高く難しいということに気づくはずです。

こんな時には、その中間点を見つけるようにしてみましょう。共通点ではなく、「違い」と「謎」に注目するのです。相手の話を聞きながら、次は何を喋ろうか、何を聞こうかと、自分にばかり注意を向けるのではなく、相手に意識の矢印を向けていきます。そして、相手の話の中で「自分とは違うな」「これ知らなかったな」という点に気づき、その発見をためていくのです。次に自分が話す時には、そこで気づいた「自分が知らないこと」について積極的に聞いていくと、スムーズな会話のキャッチボールができます。

マインドフルに話す・聴くためには、焦ったり緊張したりせず、シンプルにその瞬間に感じたことを交換すればいいのです。これは、相手の言葉に耳を傾けるだけでなく、話している際のボディランゲージにも注意を払い、相手の思いや感情に対してオープンでいること。そして、この瞬間をお互いに心から共有することを意味します。自分自身のことは少し横に置いておいて、相手にもう少しスペースを与えてあげよう、相手を受け止めようという気持ちが大切です。

このエクササイズ、人によってはかなり難しいと感じるかもしれません。しかし、こういった信頼とリスペクトの上に成り立つコミュニケーションが、より良い人間関係を築くためにとても重要となってくるのです。

キッチンでマインドフルネス!

マインドフルネスは、私たちの生活のあらゆる場面に応用することができます。マインドフルに料理をして、マインドフルに食事をすることは、私たちが想像するよりはるかに簡単で、そしてずっと楽しいものなのです。

「マインドフルに食べる」と聞くと、長い時間をかけて少しずつ食べることだと思うかもしれませんが、安心してください。普段の食事や料理をするのとおなじ時間があれば十分です。おなじ時間、おなじ作業であっても、1つ1つの動作を意識しながら行うだけで、時間がいつもよりゆったり流れているように感じるでしょう。これ、本当なんです!騙されたと思って試してみてください!例えば、人が1分間の運動をするとき、私たちの脳は自然と“1分”という時間の枠組みを強く意識します。そのため、いつもよりも1秒1秒細かく感じることができ、60回の積み重ねがとても長く感じるのです。

これと逆の現象も存在します。皆さんは「ジャネーの法則」を聞いたことはありますか?私たちは年を取るにつれて、時間の過ぎるスピードが速くなったように感じる、というものです。その理由は、大人になるにしたがって責任が増え、達成しなくてはいけないこと、人生設計やTo-Doリストをこなすことに頭がいっぱいになるから。そして、新しい経験をする機会が失われ、新鮮な気持ちでその瞬間を味わうことが減ってしまうからです。ですが、ここで確かなことがひとつあります。1分という時間は2歳の子供にも50歳の大人にも、皆に平等に与えられるということ。1分は1分。誰にとっても同じ長さなのです。そう考えてみると、この食事の時間、一口ずつじっくりと味わい、香りや歯ごたえも楽しみながら、一秒一秒を大切に生きてみようと思いませんか?

マインドフルに料理や食事をすることで、私たちの食との向き合い方も変わってきます。今まで見落として旨みや楽しみに気づくことができますし、ゆっくりと食べることで体内の消化もよくなります。そして何より、じっくり味わうことで満足度が高まり、時間がゆるやかに流れているように感じられるのです。どうですか?今日からマインドフルネスをキッチンで取り入れてみせんか?ご飯を食べた後の、お皿洗いに応用するのもおすすめです。今まで退屈だと思っていた作業が、楽しいアクティビティに変身するかもしれません。

マインドフルに働く

より速く、効率的に仕事ができるようになる魔法のテクニックがあるとしたら、試してみたいと思いませんか?「はい」と答えたあなた、この秘訣はマインドフルネスにあります!マインドフルな働き方、いわゆる「シングルタスク」方式で作業するだけで生産性やパフォーマンスが大幅に向上するのです。

シングルタスクはあまり馴染みのない言葉かもしれません。おそらく、よく耳にするのは「マルチタスク」の方ではないかと思います。ですが、実際にはこのマルチタスク、ほとんど神話のようなものだということをご存知ですか?私たちの脳は、その性質上一度に複数のタスクを実行することは不可能です。マルチタスクという私たちが普段使っている言葉は、脳がそれぞれのタスクをどれだけすばやく切り替えられるかという能力を意味しています。あくまでもこれは脳の切り替えの速さであって、実際は二つのタスクに同時行うことはできません。

私たちが普段の生活において、生産性をあげる効果的なテクニックと思い込んでいるマルチタスク。実は、逆に生産性を低下させているのです。脳の力をタスク間で少しずつ分割してしまうので、それぞれの作業に100パーセントの力を注ぐことができません。したがって、結果的に十分なパフォーマンスができないということになるのです。

こんな時に使えるのがマインドフルネスの応用、シングルタスクです!目の前のタスクだけに全集中することで、1つ1つにかかる時間が短くなり、効率の良い作業ができるようになります。さらには、ミスや漏れも減るので、仕事の質も上がっていきます。

マインドフルネスを毎日の仕事に取り入れる際には、始業後すぐに、スマートフォンを機内モードにすることもおすすめです。次に、スケジュール帳やTo-Doリストを活用して、その日に達成したいタスクを明確にします。こうすることで、何をどの順番で取り組むかを正確に把握できるようになるのです。そして最後に、その日の時間割を作ってみましょう。この時、適度に休憩時間を入れるのも忘れないようにしてください。無理をしすぎると、効率が大幅に低下します。パフォーマンスを上げるためにも、休憩は作業と同じくらい重要です。マインドフルネスを取り入れることで、生産性もアップし、仕事以外に費やせる時間がさらに増えることでしょう。

さて、次はあなたの番です。皆さんは日常生活でマインドフルネスを活用していますか?どんなテクニックを取り入れていますか?普段の生活に何か今までとの違いを感じたことはありますか?まだ試してみたことがないという人も、この記事を読んでマインドフルな生活に興味が湧いてきたでしょうか?コメント欄で皆さんの感想をぜひお聞かせください!

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