マインドフルネスとは?

最近よく耳にするようになった、“マインドフルネス”という言葉や、それを実際に日常生活に取り入れる“マインドフルに生きる“という表現。
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最近よく耳にするようになった、“マインドフルネス”という言葉や、それを実際に日常生活に取り入れる“マインドフルに生きる“という表現。

これらの言葉にどんな意味があるのかご存知ですか?

脳内を巡る考えを止めようとすることでしょうか?

1度に多くをこなそうとせず、1つのことに集中するという意味でしょうか。

それとも、心の声を聞いて、自分と再び繋がる時間を持つことでしょうか?

Meditopiaのブログでは、トピックの基本となる“マインドフルネス”という言葉を簡単でわかりやすく表現しています。辞書に書かれた複雑な定義とは違い、ここでは2つのポイントに分けることで理解を深め、私たちの瞑想へのアプローチをシンプルにしていきます。

マインドフルネスの意味とは

▼「今」していることに意識を向け、「今」を生きること。

なんだかとても簡単に聞こえませんか?でも実際にやってみると、意外にこれが難しいのです。日常生活を振り返ってみると、頭の中でいつも他のことを考えている自分がいます。例えば、私は今こうして職場でパソコンを触っていますが、周りの同僚は私が仕事をしていると思っているでしょう。でも内心は風邪をひいて休んでいる夫のことを考えています。今ごろ苦しんでいないかな、とか。家に帰る前にスーパーに寄って、帰ったら温かいスープでも作ってあげようかとか。頭の中では常に複数の違う考えが同時に渦巻いています。生産性やマルチタスクが常に求められる現代社会は、こんなことが自然に起こってしまうのです。

無意識にしている行動についても同じことが言えます。何も考えずに、毎日のルーティンをこなしていませんか?いつも通っている道をただなんとなく歩いているうちに、いつの間にか家に到着していたり、食べたもの1つ1つの味を忘れていたり。本を読んでいるとき、同じ文章を何度も繰り返し読んだり、途中で意識がそれてしまって、読み終わったはずの本の内容を覚えていなかったり。

これらの行動の共通点は、心が”今ここ”にないということです。

意識が過去と未来を行ったり来たりすることで、頭が体との接点を失ってしまうのです。

それでは次に、“マインドフルネス”の2つ目の意味を紐解いていきましょう。

▼「今」の感覚を意識し、それを体で感じること。

私たちは漠然と頭と体は別の物だと思っています。

でも実は、感情と思考が、体や心の健康に密接に関係しているとしたらどうでしょうか?

心配事や不安、悲しみや恐怖という感情によって、私たちは病気になってしまうことさえあるのをご存知ですか?

意識が心配事や不安に向いてしまうと、「今」の感情や感覚がないがしろにされてしまいます。その時に体が感じている感覚を無視すると、私たちの気づかないうちに体が不安やストレスを作り出します。  


ここで私の個人的な経験を例にお話ししましょう。夫や友達のことで腹が立つと、私の心は強制終了、シャットダウンしてしまいます。喉が詰まるような感覚に陥って、うまく自分の気持ちを表す言葉も出ません。ネガティブな考えが頭の中を支配し、心も体もコントロールできなくなります。

その時、自分の感情を素直に表現できない私は、無理やり他のことに意識を向けて自分の怒りから目を背けたり、怒り自体を押さえつけようとしたりしています。

そして、やっと自分の気持ちを打ち明けられたとき、はじめて胸や肩、背中、顎や首にあった緊張がほぐれていくのを感じるのです。
 
どうですか?皆さんも、似たような経験があるのではないでしょうか?

気づかないところで、その時の状況に体が支配されていることがあるでしょう。私たちの感情が体に大きな影響を及ぼすということがよく分かります。

こんな時は、体に意識を向け、「今どんな感覚があるのか」忍耐強く観察すること。これで感情のコントロールを簡単に取り戻すことができます。

*体の感覚に意識を向け、”今この瞬間”を感じる。最も簡単な方法の一つは「体を動かす」ことです。

マインドフルネスとは?



マインドフルネスの効果を実感するために、重要なのは「焦らないこと」。

ここまで「マインドフルネスとはなんなのか?」という疑問を掘り下げてきました。知れば知るほど、今度は「本当にマインドフルネスなんてマスターできるの?」という疑問が湧いてきたかもしれませんね。

1つだけ確かなのは、マインドフルネスを常に意識し練習を続けていくと、考え方や感情、体の調子まで整えることができるということです。意識が過去と未来を行き来していることに気づき、「今」に戻していく。この方法をマスターするには練習しかありません。焦らないことが大切です。頑張って練習しても、すぐに効果が出ないこともあるでしょう。時間と忍耐力が必要です。

ですが、マインドフルネスのトレーニングは誰でも簡単にできるので安心してください。その理由と重要なエッセンスをいくつかここでピックアップしてみましょう。

  • マインドフルネスは誰もが生まれながらに持つ能力です。誰もが生まれた時から「今」の感情や感覚に意識を向けることができます。
  • マインドフルネスはすぐにできるようになるものではありません。確実な方法を組み合わせて使う必要があります。その中の1つが瞑想です。ここで覚えて欲しいことは、マインドフルネス瞑想には「こうでなければならない」というルールがないということです。座っていても、立っていても、動きの種類に関係なく、意識をその時の動作に向けることで、「今」と繋がることができます。それ以外は、ご自由にアレンジしていただいて構いません。
  • マインドフルネスのために、自分を変える必要はありません。むしろ、マインドフルネスは「今の自分」をよく知るためにあります。この練習を重ねていくことで、よりよい自分に近づくことができるのです。
  • マインドフルネス瞑想は皆に開かれたテクニックです。瞑想に関連するブログや記事でヨギーニたちが語る聞き慣れない言葉に圧倒されないでください。マインドフルネスを実践するのに、瞑想をどれだけ長く続けているか、どれだけ深く知っているかは関係ありません。誰でも実践することができます。
  • マインドフルネスは私たちの人生に大きな影響を与えてくれます。気づきと深い思いやりの気持ちがあなたの行動すべてに宿り、周りの人々をも変えていきます。無意味なストレスや不安を感じることが少なくなって、なにか問題が起きた時でさえも、状況を理解し、穏やかに対処することができるようになるでしょう。

マインドフルネスに興味があるけれど、始め方がわからないという方には、マインドフルネス瞑想をおすすめします。瞑想をすることで、外の世界から意識を戻し、頭と体の中で「今」起こっていることだけに集中していきます。呼吸と体の中の感覚を観察することで、「今」と繋がることができます。

Meditopiaでは、これまで瞑想をしたことがない方も安心して始められる、入門編をご用意しています。『はじめての瞑想』『瞑想の基本』『瞑想の基本2』のシリーズから始めてみましょう。これらのプログラムを進めていくと、マインドフルネスについての新しい発見があるはずです。やればやるほど、日々の生活に取り入れやすくなりますよ。


さぁ、私たちと一緒に人生を変えるマインドフルネスの旅に出かけましょう。

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